映画『クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』母ちゃん編

 
男と女の違いは子を産むことができるかどうかである。
 
よく言われることで、多分男には一生わかりっこない。比べるとしてはとても安っぽい話であるが、子どもの頃生え変わりに抜けた歯を取っていた人は多いと思う。その延長線であり、遥かに超越した感じ。きっと、たぶんそんな感じ…。それと同じというつもりはないが、ボキャブラリーが少ないもので…。
 
なんで歯を取っていたかというと、色々な曰くがあったからという気もするが、それだけではなかったような気がする。きっとへその緒なんかもそう。
 
人間の肉体、細胞は90日間でほぼ全てが入れ替わると言われている。なかなかイメージしにくいし、そう考えると刺青とかはなんで消えないの?なんて疑問も湧かなくもないが、そういうもんであるそうだ。
 
話がズレ始めて来たので、元に戻す努力をしようと思うが、90日間で別の肉体になるのだから、入れ替わった歯も、切り取ったへその緒も別のものであり、あくまで過去の一部でしかないのだから、そんなものに価値などないと言葉としては容易に断ち切ることが出来る。
 
じゃあ、なんで取っていたのか?懐古主義的感覚や歴史としてのコレクション?そこを突き詰めたい気もするがその話は別の機会に譲るとして、今回の映画『クレヨンしんちゃん』。
 
クレヨンしんちゃんの映画が「すごいの‼︎」っていうと十中八九『えっ?』という顔をされるし、なんかその度に悲しくなるのだが、映画好きの人たちはほとんど、『オトナ帝国の逆襲』と『戦国大合戦』の名作度合いを知っているので、そこで「この人好き!」か嫌いかを判断するボーダーにしている。
冗談だけども…
 
そんなクレヨンしんちゃんの映画が上映されると言われちゃ、G.W.の子供だらけの劇場に足を運ぶ躊躇さなんて微塵もなく、ワクワクドキドキが止まらない。『レミーのおいしいレストラン』のアントン・イーゴばりに、『さぁ、楽しませてくれ!』気分なわけだ。
 

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前作『ロボットとうちゃん』の高橋渉監督の本作。前作が題名通りとうちゃんをフォーカスしたものに対し、本作はかあちゃんに焦点を当てている。前作も笑って泣けて面白かったが、本作は前作は勿論、もはや伝説とも言える原恵一監督作を超えるなんてレビューを色々観たから、期待値はうなぎのぼりであった。
 
 
が、個人的な感想としては『う〜む。』
 
 
面白くないわけではないが正直わからなかった気がする。子供漫画だからというわけではないし、クレヨンしんちゃんに限ってそんなやらしさがあるわけではないが、わからなかった…。というのが正直な感想。その理由がまさしく“かあちゃん”じゃないから。この一言に尽きると思う。
 
話は大きく変わるが、ビジネスでも、人生訓でも、啓蒙書でも綴られることというのはたいてい“理想論”。理想論だから理屈はわかるし、その理屈の捉え方は人それぞれ。それらを読んで思うことは、『あぁ、それね。』。
 
よく本ばかり読んでると『頭でっかちになる』とか、新しい環境に入った人は『新人は現場で泥にまみれろ!』なんてことを言われるフシは多々ある。それを一概に間違っているというつもりはないし、そこから得られるものも非常に多い。ただ、その尺度というのは他者にはわからないものだと思う。だから、基本的に体験者は“理想論”を述べる。その理想論は体験者にとっては熱く重厚なものではあるが、未習熟者にとっては使い古されたただの“言葉”でしかない。
 
この“経験”が本作のカギを握ると同時に、ピュア性をはかる尺度になっているのだと思う。頭の何処かで、『あぁ、わかるわかる…。』。残念ながら私にはわからなかった。私の好きな小説『コインロッカー・ベイビーズ村上龍著。この作品の中で語られるセリフ、
 
『イメージはできるけど、理解は出来ない。』
 
歳を重ねてくると、知らないことに目をつぶったり、自分の意見への思い込みというのが強くなりがちである。特に子供など守るものや譲る精神がないとその考え方は凝り固まりがちになる。極力このセリフをココロに留めていたつもりであるが、どうやらピュア性や感受性が以前よりも落ちたような気がする。
 
そんなことを感じた映画でした。だから、個人的にはわからなかったのだが、そういうことを改めて考えさせられる機会になったというのは、この歳にしてよかったことなのだと思う。
 
私の中では、『オトナ帝国の逆襲』と『戦国大合戦』を超えたとはまだまだ思えないが、いつかこの映画で号泣する日が来るのかなぁ〜、来るといいなぁ…。なんて思うのでした。
 

 

 

 

 

 

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