映画『カルテルランド』ザ・ドキュメンタリー

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何が起こるかわからないからこそエンターテインメントって言うのはたまらない。

 
映画『悪の法則』以来カルテル系と言われれば、触手が動いてしまいます。ありえそうで絶対にありえないでいてほしいこと、それが日常にある世界。当事者たちからしたら、非常に勝手な話だと思うが“エンターテインメント”として楽しんでしまう…。
 
映画はカルテルに支配された都市を民間人が発起し発足した自警団が少しずつ取り返していく経緯を追ったもの。征服地が増えるに伴い増える自警団員。発足時の志は団の拡大と共に様々な利害関係を内包していく。
 
さながらゲーム『信長の野望』をプレイしているようなさっかくに陥る。しかしながら、もちろんこれは現実。滅ぼし新たに登用した武将たちが忠誠心を抱くこともなく、民衆という集団に褒美や官職を与えることなど決して出来ない。金も仕事も役職も、経済というものがあって初めて成り立つものだからだ。
 
この映画の撮影中は監督も意図していない部分が多々あったらしい。突然の発砲や銃撃戦、恐喝、拷問、次々に起こる事象に撮影班も巻き込まれていく。きっと元々は自警団のリーダーの偉業を撮ることを目的としていたんじゃないのかな?ところが事態は様々な方向に転換していく。
 
最終的には撮りためたものを再構築、編集し出来上がった作品。映画関係者全てがこの結末を予期していなかったのだろう。そんな困惑に見ている私たちも当然巻き込まれていく。とても淡々としたテンポで…。
 
ドキュメンタリーだから撮れたものなのかもしれないし、ドキュメンタリーだからまとまりのないものになったのかもしれないが、そもそもこのような状況を一言で語ることなど到底出来ない。まさに戦国時代。様々な観点があり、何が正義で何が悪なのかわからない。客観的倫理観からいくと、カルテル討伐に向かった自警団のリーダーに自己を投影しそうになるが、自警団団員の気持ちもわからなくもなかったりする。
 
なんて、観てもいない人にはまったくもって何のことかわからないだろうが、淡々と変わっていく情勢に対し最終的には『えー…。』としか言いようがありません。
 
オススメかどうかと言われれば、そう言うの好きな人にはカルテルがなくならない理由や、メキシコの現状というのが凡そ理解できるような気がするのでオススメではあるが、そういうのに興味のない人からしたらきっと、『えー…。』という感想しか持てないのだろうなぁという気がした。
 
なんにしても個人的にはこういうのはやっぱり好きである。
 
 

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